Blow By Blow

Blow By Blow

 ギターでここまで魅せられるとは。僕の中でのジェフ・ベック株は鰻登り。しかしその後Flashを聞いて大暴落。前者は硬派、後者は軟派。軟派なジェフ・ベックは見たくない。
 キャッチーな曲じゃないけれど魅力的な曲を書くジェフ・ベックに乾杯。(キャッチーなんて言葉を使う僕も軟派だ)


絶対可憐チルドレン (2) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (2) (少年サンデーコミックス)

 この巻も面白い。各キャラに焦点を当てた話で、影の薄かった葵も印象強くなった。チルドレンの家族との関係なんかも良い。あと、ぶち切れた薫にわくわくしたり。
 一巻で張った伏線を活かせれば、かなり面白い作品になりそう。


涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

 ずいぶん前に読んだのを思い出しつつ書く。
 まず買うのが恥ずかしい。アダルト雑誌を買う方がまだすっきりするというか…。この表紙のせいで店員に「こういう二次元のおにゃのこが好きなんだねチミは」とか思われるのが屈辱で…まあ好きなんだけれど。
 内容は、はらはらする場面はなく感動など微塵もない、どうでもいいもの。おなじみの面子で映画を撮ったらあら大変、どうしよう、という程度の話運び。誰かに読むべきかと問われれば、読むのは時間の無駄だと言ってしまいそう。
 でも自分はこの話が嫌いじゃない。むしろ好きだ。なんとなく始まって大したオチも待っていないこの話を読んでいると救われる。何も考えないでドタバタ劇を眺めるのは落ち着く。例えそれが端から見れば時間の無駄だとしても。
 このシリーズを読んでいて思うのは「僕もこんな青春を送りたかったな」ということ。周りが変な奴らばかりで、騒動に巻き込まれて…主人公のキョンはそんな自分の身代わりに感じられる。この辺の投影が性に合うのか、ぐだぐだの内容でも苦痛じゃない。むしろぐだぐだであればあるほど現実味が増して親身になれる。現実に、今日の僕の一日はぐだぐだだった。図書館でだらだら勉強して、夕方に古本屋で漫画の立ち読みをしていた。こんな生活を送るぐだぐだ人間の僕には、ぐだぐだな話が一番心地よい。
 だからこれからも、読者を代表する主人公とちょっと変な連中と紡ぐだらだら話を読んでいきたい。このシリーズには、あまり大きなものをしょいこまずに、ちょっと危険で変なだらだら話を量産して欲しい。地球代表、とかそんなのよりも、日常話を。