原付に燃料を入れた。2.6リットルで三百五十円だった。こんなもんか。いちど昼飯を我慢したら乗り放題だ。山岳地方特有の、田に挟まれた誰もいない下り坂で60キロだして燃料馬鹿食いしてもあまり気に留めなくて済む。多分燃料が減ってくるとそんなことはしなくなるんだろうけど。


 燃料を入れたついでに、図書館へ勉強しに行った。僕の予定では、物理と英語の宿題、数学の試験対策、化学・経済学講義のレポートなんかは全て終わるはずだったんだけど、宿題しかできなかった。何やってんだ。なんでこれしかできてないんだ。エンジェルズ・シェアってやつか? 分け前として持って行かれたのは時間なのかやる気なのか、どっちなんだろう。基礎的な微分が分からないのも、この辺が原因にちがいない。天使に持ってかれたんだ、きっとそうだ。


 クラプトンはアコースティックよりエレクトリックの方が格好良い。そう確信した。あの鮮やかな塗装のストラトキャスターが似合いすぎだ。ブラッキーでもいいんだけれど。
 このライブ映像は音楽を無感動に貪っていた自分の心を新鮮にしてくれて、久々に「音楽っていいなあ」と思った。ラテン気味な二曲目で小躍りしてしまい、無駄に疲れてエレクトリックに持ち替えたあたりで寝てしまうと言う馬鹿をしてしまった。おかげでレイラを見逃した。しかし終盤のサンシャイン・オブ・ユア・ラブはきちんと拝見。クリーム時代の演奏とはまるで違うソロに驚いた。一度書いたものは永遠に守り通さなくてはいけない、なんてことはないんだよね。別に自分の曲なら好きに変えてもいいわけで。僕はへたっぴなんでどれも弾けそうにないけど。