岡村靖幸 / OH!ベスト

OH!ベスト

OH!ベスト

 クスリで捕まってしまった岡村靖幸のベスト盤。個人的には音楽家の薬物乱用を非難する気にはなれない。ビートルズだってストーンズだってクスリで生まれた音楽であって、それが素晴らしいのも事実。クスリで素晴らしい音楽が生まれるのなら仕方ないかなと思う。ただ、体を思って「ほどほどにね」とは言いたい。
 作品の内容は、歌詞の面は「もてたい、恋したい、愛したい」ばかり聞こえてきて、「やっぱりなあ」と。歌詞カードを見ると結構おもしろい表現もあるけれど、僕は恋歌を忌み嫌うモテナイ君なのでやっぱり全否定だ!
 音の方はかなり好印象。岡村靖幸の音は個性的だ。ごちゃ混ぜ感が凄いんだけれど、上手く纏まっていていて良い。
 ヘヴィメタならこう、パンクなららこう、と型があるもの。岡村靖幸の音は強いて言うならポップスなのだろう。でもありふれていない。型破りだ。僕が当時の音楽に詳しくなくてそう思っているだけかもしれないけど。