幼い頃のお菓子

 キャラメルコーンとか懐かしい。あの甘さが今にも口の中に広がってきそうだ。プリンのキャラメルソースなどとは全く別方向の甘さ、鋭く且つ曲線的な揺らめきを持つあの甘さが! ヘンデルとグレーテルが迷い込んだ…っと、古本屋でグリム童話のルビ訳本買わねば…って、話が違うよ。
 近所の駄菓子屋に売っていたアイスキャンデーも懐かしい。二十本くらいのキャンデーが安っぽいビニール袋に詰められていたことは今でも記憶に残っている。あのチープでみずみずしい甘さ。ちゅぱちゅぱ舐め回して、前後運動なんか加えて食べたものだ。あ、これって女子がやったらふぇ…って、また変な方向に話が行っちゃったよ。でも正直な話、あの食べ方を母親はどういう目で見ていたのだろうか…。
 同じ駄菓子屋で売られていた『バタ餡どら焼き』も美味しかった。これは一年二年くらい前に友人からもらって食べているから、記憶もより新鮮だ。文字通りバターとあんこが混ざっているどら焼きで、バターの油っぽさがあんこの甘みと調和して独特の濃い味わいを口の中に広げてくれる。これぞ和洋折衷、西洋の豪快な味と日本の穏やかな味が融合されていて本当に美味だ。うん、どら焼きでは変な方向に話が進まなかったぞ。僕もやれば出来るんだね! それにしてもどら焼きの生地はどうやって作られているのだろうか、気になる。成立年代とか時代背景とか、和菓子について色々と学びたい。追記も話が逸れず万歳々々。