ホフディラン

T.Rexっぽいところもあったなと思い出して、同名の3rdアルバム久々に聴く。
以前は「ホフディランのアルバムは三曲まで」という印象を持っていた。
四曲目からは自分の調子がぐっと落ちてしまうからだった。
(これは多摩川レコードでも同じ具合であった)
この度はきちんと最後まで聴き通そうと頑張った。
全部聴いてみれば結局「良かった」という評価に落ち着くわけで。
これは前から思っていたことだけど、ホフディランのセンスは秀逸だ。
いったい何が良いんだろう? と考えると、一番はメロディなのかなあ、と。
詩も、恋歌否定主義者の自分が思わずきゅんとなったりするところがあったりして良い。
『僕がおこられた』等のシニカルなものもあって個人的に尚良い。
リズムも、というかワタナベイビーリズムギター(多分)が好きだ。
だけど一番はメロディだと思う。
T.Rexを柔和にして、時には甘く、時には切なくしたメロディに惚れ込んだのだ。
小宮山雄飛の綺麗で澄んだ声、ワタナベイビーの独特でおどけた声がメロディの素晴らしさに拍車をかけている。
恐らくロックの世界では現れないであろう二人は偉大だ。
ホフディランは本当に良質なポップだと思う。
だけど現実と自己の内面に深く迫るその歌はそこら辺のロックなんかよりも遙かに説得力を持っている。
と、ここまで色々書いたけどまだまだホフディランを聴き込んではいない。
これからしばらくはホフディランを中心に音楽を聴いていこうと思う。


T.Rexの名を度々登場させましたが、ホフディランT.Rexを好きかどうかの確証はありません。ただ、あの「イエーイエー」はT.Rexが好きじゃないと使わないかなあと思ったので、それを根拠に書いてしまいました。違ってたらすみません)