高い買い物

 英和辞典が欲しい。ジーニアスを買おうかと思っていたのだけれど、調べてみると今はレクシス、アドバンストフェイバリット、ウィズダムなどジーニアスを凌ぐと言われる辞書も多数あるとのことだ。どうしようか迷う。ウィズダムは既に持っているから買わないけど。このウィズダムは学校に置いてある。本当はこの辞書を自宅に持ち帰って勉強するのが一番良いんだけどね。気に入っている辞書だし。しかし、学校の英語教師が辞書を机に置いていないとやかましいものだから学校に置いておかざるを得ない。辞書を使うほどの授業じゃないと思うんだけどね、あれは。いや、これはどうも思い違いだ。授業の程度が低いから辞書は要らないというのは正しいけれど、退屈な授業を楽しい時間に変えるには辞書が必要なのだった。教師が何かを話しているとき、自分はいつも辞書の例文を読んで暗誦できるように頑張っていたりする。結構面白いから、やはり学校に辞書を置いておかなければならない。
 そうやって悩んでいるうちに電子辞書という選択肢も浮かんでくる。実機を触った限りでは、使い物にならないというのが本当のところ。解説が膨大なとき、スクロールするのが面倒くさすぎる。遅すぎるのだ。その上高価。デメリットだらけな気もする。しかし古語辞典とか付いているのは良い。国語辞典とかも付いてるし、数学の公式集も付いているらしい。ボリューム満点なのは確かだ。仮に電子辞書を買った場合、ウィズダムを自宅に置いて電子辞書を持ち歩けばよい。家でも電子辞書の恩恵に与れるわけだ。どちらも一長一短。更に悩みが増してきた。
 高い買い物は、最低一週間は考えた方がよい。熟考の繰り返し。